環境に優しい素材の活用
住まいの外まわりにあたる、外構やお庭という空間も、大きな視点で見れば、自然の一部分。 住まい空間として居心地の良い空間に設える際にも、少しだけ 自然に配慮して環境に負担をかけない素材を選ぶようにしましょう。
IDEA①:郷土種の植栽を心がける。
植栽は地域にあったものを。
地域の『郷土種』『自生種』といわれる植栽を植える事が理想ですが、近隣の公園や神社、お寺、古くからある家に植えられた植物を参考にするのもおススメ。
最近つくられたものであっても、公共の緑地なら郷土種に配慮されて植栽されているところも多いので、公園や植物園にも積極的に足を運びましょう。(樹名板がついているので、樹木の名前を覚えるのにも便利です)
公園や植物園に通う・・・までしなくても、植栽を考える際は近隣を散歩して周囲にどんな植物が植えられているか、(あまり手間をかけなくても) 健やかに育っているかを観察してみる事は大切です。
また、斑入り種や葉色がとても綺麗なもの、花付きが良い、花が八重になっている、実が大きい・・など、見た目に良いように改良されている園芸品種は、庭の彩りとしてはとても良いですが、その美しさを引き出した分、性質に弱い所があったり、花の密や実の成分に影響が出ている事があるので、地域の生態系への影響という観点からは あまり好ましくありません。
斑入り品種や改良種よりも原種に近いもの、花ならば八重より一重の清楚なものを選ぶようにすると、地域の生き物達にも優しい植栽になります。
地域環境にあった植物は、あまり手間をかけなくても健やかに育ち、病害虫にもかかりにくいので、維持管理しやすい という魅力もあります。「手間をあまりかけたくないけど、元気に育つ緑がほしい」という方にも、郷土種の植栽はおススメです。
IDEA②:国産の自然素材を活用
生産や加工、流通などにおける環境負荷を考慮すると、土、石、砂利、木材等も自然の素材を選びたいものです。
リサイクル・リユースという点で環境配慮されたエクステリア製品もありますし、使い勝手や安全性、全体のデザイン等も大切なので必ずしも全てにおいて天然素材にこだわるものではありませんが ・・・ 縁石としてのブロック積を石積にしたり、目隠しフェンスを天然木のフェンスにする等、検討してみてはいかがでしょうか。
天然素材は自然の風景にも馴染みやすく、石積などは時間を経るとかえって植栽にも馴染んで風格を感じさせるようになります。
そして天然素材を使うなら、できるだけ国産のものを。
近隣に産地があればその地域の自然石や天然木を活用するようにしましょう。
【国産木材製品】
天然木は老朽化が気になる、腐り防止の薬剤処理が心配・・という方へ
■ タンモクウッド 【タカショー】
特殊な高温処理により、防腐、防蟻効果を高めた腐りにくい国産木材。空気層が多いため、夏は暑くなりにくく、冬は冷たくなりにくい特徴があります。
製造過程で薬剤を使用しないので、小さなお子様やペットがいらっしゃるご家庭でも安心してご使用頂けます。