植え替え
鉢植えの植物は、鉢という限られた土の中に根を張っています。
鉢の中で根が育ちすぎたり、鉢中の土質が劣化したりしてくるので、
2年に一回くらいを 目安に、植え替えましょう。
年数に関わらず、育てている鉢植えが下記のようになっていたら、
なるべく早々に植え替えを行います。
□ 鉢底から根が伸びている
□ 鉢土の表面に根が見える
□ 葉の色艶が悪くなっている
□ 株が大きく育って、窮屈に見える
□ 土が固くなり、水が抜けない
■ 植え替えの作業
植え替えや株分け等の作業は、根に負担をかける作業となる為、 基本的に 『春~夏に花を咲かせる多年草(宿根草)』は
秋 9~10月頃 に植え替えを実施し、『秋に花を咲かせる多年草(宿根草)』は初夏 4~5月頃 に植え替えを実施します。
観葉植物の場合は、6月~7月の気温・湿度が高い頃がおススメです。
季節の花として販売される鉢植えにはボリューム感を強調する為に、株に対して鉢が小さいことが多くあります。
これらの鉢植えを 開花シーズン中に植え替える場合は、根を崩さないで ひとまわり大きな鉢へ 植え替えましょう。
(こういう場合での植え替えを 「鉢増し」とも言います)
【POINT】 植え替える鉢は、『ひとまわり』大きなものに。
あまり大きすぎる鉢に植えてしまうと、根が育ちきらずに鉢土がいつまでも乾かず、地上部の生育が悪くなったり 根腐れがおこりやすくなります。
①鉢から株を抜きます。鉢底の穴から出ている根はハサミでカットし、抜けにくい時は、鉢の側面を叩いてみましょう。
②表面の土と、根を軽く 解します。
痛んだ根や色の変色している根は取り除きましょう。
※開花シーズンに鉢増しとして 植え替える場合は、根を崩さずに植え替えます。
③新しい鉢に、鉢底ネットと鉢底石を入れます。
※鉢はこれまでのものよりひとまわり大きいものを使います。
④高さのバランスを見ながら、培養土を入れます。
⑤株を据え付けます。
⑥周りに土を入れます。
⑦割り箸などの棒で土を突いて、土中の隙間に土を送ります。
⑧植え替え後は鉢底の穴から水が抜けるまでたっぷりと水やりをします。
「株(鉢)を大きくしたくない」 「株を増やしたい」という場合は・・・
株分けを実施します。
株分けは、枝葉と根が付いた状態で分けられるので、繁殖法としては
成功率の高いものですが、小さくわけてしまうと株のボリュームを
回復させるのが難しくなるので、細かく分けすぎないよう注意しましょう。
植物の種類にもよりますが、2つ~4つ程度に分けるようにします。
※切り分け方は、根の形状によって異なります。
育てている植物の根の形状にあわせた株分けを実施してください。