Garden Works

切り戻し

切り戻し①

庭で育てている鉢植えの状態をチェックして、草姿が乱れているものは、
切り戻しをしてリフレッシュさせましょう。

株姿が乱れた植物を一旦切り戻す事で、新しい芽を出させて
バランスの良い株姿に作りなおす事ができます。


【注意】
切り戻しが出来る植物は、枝分かれしながら枝葉を伸ばす植物
のみとなります。

※匍匐性の地被植物を「グラウンドカバー」として植えている場合は
基本的に切り戻しは実施しません。

※ 草姿がコンパクトで株姿が乱れない一年草や、花茎だけ伸ばして
花を咲かせる一年草は切り戻しではなく 花がら摘みを行います。

切り戻しによるリフレッシュの仕組み

切り戻し②

①通常、植物は頂点の芽が生長します。
※植物のもつ、頂芽優勢 という性質が作用している為。

切り戻し③

②切り戻しによって頂点の芽が無くなると、その刺激から、  カットした部分の下の葉の付け根から、新しい芽を出します。
(もしくは、既にある芽が生長をはじめます)
その新しい芽を育てる事で株全体の若返りを図ります。


■ 
切り戻し作業

生育旺盛で すぐに大きくなる多年草やハーブ類は 全体の3分の1 程度に、
生長が緩やかであまり急に大きくならない多年草や一年草は、全体の半分程度 の大きさになるよう、切り戻します。


【POINT】  葉が残るように切り戻しましょう。

切り戻す時期や 植物の萌芽力によっても異なりますが、切り戻しの際、葉がまったく残らない状態にしてしまうと
植物への負担が大きすぎて、そのまま衰弱し 枯れてしまうことがあります。
切り戻しは葉の付き具合に応じて、枝に葉が残る範囲で実施するようにして下さい。

※ マーガレットなど 木質化する草花は木質化した部分からは新芽が出にくい為、緑色の部分や葉を残してカットします。

切り戻し①

伸びすぎて形の崩れた植物。

切り戻し⑥

切り戻したいサイズを意識しながら、芽を出させたい位置の葉の上5mm~1cm程度の所でカットします。

切り戻し④

元のサイズからみて、全体の三分の一程度を目安にカットしましょう。
切り戻し後は、少し薄めに作った液体肥料をあげると、回復しやすくなります。

作業のタイミングとしては、梅雨や秋の長雨など湿度が高い時期に実施する事が多いです。

例えば、ペチュニアなど 初夏までに楽しんだ花は、梅雨時期に 一旦切り戻し、
梅雨の間に 新しい芽を伸ばして、夏にまた花を咲かせます。

ゼラニウムなど、夏の酷暑で花付きが悪くなった花を9月頃に切り戻して 新しい芽を出させ、
秋に再び花を咲かせるという目的で実施する事もあります。

切り戻し後はすっきりとした株姿になるので、蒸れ対策となるほか、気温や湿度が高い長雨の季節は
新しい芽が芽吹きやすいという利点があります。

ハーブ類等、草姿を楽しむものは リフレッシュさせたい時に切り戻してOKですが、
夏の暑さの厳しい時期や厳寒期に切り戻すのは避けましょう。
切り戻し後、新しい芽を出させてある程度の株姿まで育つ期間を見込んで、5~7月、9~10月位に作業をします。

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