越冬害虫の駆除
冬の寒い時期は、虫も卵やさなぎの状態で枝についていたり、枯れ葉や石の下に身を寄せて越冬しています。
冬季期間中に、庭木や鉢花をしっかりと観察して見つけ次第駆除しておきましょう。
枝葉を綺麗に掃除し、害虫の少ない環境を作っておく事が春以降の害虫発生を抑制に繋がります。
■ 越冬害虫が居やすいところ
葉の裏
枝の付け根
幹・枝
樹皮の裂け目
老朽化した支柱の杉皮やシュロ縄
枯れ草
落ち葉
石の下
■ 害虫を見つけたら・・・ 早期に駆除しましょう。
【物理的駆除】
観葉植物の葉に付いたハダニや小さな虫は、何度か水洗い
する事で駆除できます。
水洗いで落としきれない場合は、中性洗剤を薄めた液を
比較的綺麗な雑巾などに含ませ、それで葉を拭きながら
水で洗い流しましょう。
庭木の幹や枝に付いた卵やサナギは、ブラシやヘラで削ぎ
落としたり、潰しておきます。
落ち葉や枯れ草は綺麗に掃除して、虫の住処になりやすい
所を作らない事も大切です。
※自然の落ち葉をマルチング代わりに敷き詰めている場合も、
気温が温かくなり始めたら早めに掃除して取り除いておきましょう。
寒の戻りが心配な場合は、腐葉土でマルチングしておきます。
【冬季消毒による駆除】
屋外の庭木であれば、冬季消毒としてマシン油乳剤を散布する事ができます。
利用の際は、記載された注意書きを良く読んで、希釈や使い方を確認し、
正しく散布しましょう。
※マシン油は卵や幼虫の気門を覆って窒息させることができます。
機械油なので 毒性は強くありませんが、樹木の成長期に散布すると薬害がでる
恐れがあるため冬季(12月~2月)のみ利用します。