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病害虫は、早期発見・早期対策を

植物の病害虫被害は、私たちの病気や怪我と一緒で、予防をしていても、万全には防ぎきれないものです。
ただ、早期に発見して対処すれば被害を抑えることは可能です。

基本的に虫もウイルスも細菌も、自らの繁殖場所としたい為にやってきますので、見て見ぬフリは被害を拡大させるだけとなります。清潔で風通りの良い環境など予防対策はしっかりしつつ、異変を発見したら早期に対処しましょう。

日々の管理の中で、異変が見られたら、植物名や症状をもとに図鑑やインターネットなどで原因を調べましょう。
植物によって、罹りやすい病気や付きやすい虫は大体決まっていますので、あらかじめ育てている植物の種類やその性質、かかりやすい病害虫について調べておく事も大切です。


【病気の可能性が疑われる症状例】

□ 枝葉に白い粉をまぶしたようなカビが拡がっている
□ 葉に褐色の斑点がついて拡がる

上記のような症状が見られる場合は、カビや細菌、ウイルスが原因となる病気の可能性があります。
植物名や症状をもとになんの病気か特定したら、対応する薬剤にて薬剤散布を実施しましょう。

薬剤散布をする前に、症状が出ている葉を取り除き、周囲に落葉した葉なども綺麗に清掃しておく事も大切です。

風通りが悪い環境で発生する事が多いので、全体に剪定をして風通りの良い状況を作っておきましょう。
剪定に使ったハサミは菌やウイルスが付着している可能性がありますので、利用後はしっかり熱処理や専用の薬剤にて消毒をし、他の植物への感染を防ぎます。

□ 茎や葉が腐敗して枯れる(草花類や野菜)

疫病の発生が疑われますので、症状の出ている株を抜き取ってすぐに除去しましょう。土が多湿状態となって菌が蔓延している場合が多いので、水はけの良い土に改良し、雨で土が跳ね上がって植物に付かないよう、マルチングをして保護します。

【害虫による被害が疑われる症状例】

□ 虫がいる・虫の糞が落ちている
□ 葉や花が食べられてる
□ 周辺に木屑が落ちている
□ ナメクジが這った後がある
□ 葉面に不自然な白い曲線が続く
□ 葉がつづられている

捕まえられる虫は見つけ次第捕殺しましょう。初期であれば、薬剤に頼らなくても被害の発生を抑える事が出来ます。

対策1

初期対応例 (薬剤を使わない対策)

■ 捕殺
アオムシなどは、発見しだい割り箸で捕まえて捨てます。


※毛虫類の全てに毒性があるわけではありませんが、イラガやドクガ類は痛みやかぶれを引き起こす毒性があるので注意が必要です。特に、ツバキ類に付くチャドクガは、幼虫の毛だけでなく、殻や卵にも毒性があります。
ツバキ類を含めた毛虫が付きやすい庭木が植えられている場合は、定期的な予防消毒を行うようにしましょう。

チャドクガは、葉裏に群れをつくって付いている事が多いので発見した場合は、毛に触れないように完全防備をした上でビニール袋に葉ごと切除して落とし、密封した状態で速やかに処分をして下さい。
※チャドクガ自身には触ってなくても、飛んできた毛などでもかぶれる事がありますのでご注意下さい。

病害虫防除③

アブラムシ等の細かい虫も初期であれば潰したり、集まっている部分ごと切除して処分すれば済む場合もあります。

飛来する虫には、専用の粘着シートを活用するのもおススメです。

対策2

■ ブラシ等で払い落とす

カイガラムシなど、枝や葉に付いて吸汁する虫は、見つけ次第ブラシでこすって払い落とします。

風通りが悪いと発生するので、風通りの良い環境作りを心がけましょう。

対策3

■ 誘き寄せて捕殺

ナメクジは夜行性なので、夜に探して退治します。
夜、ビールを入れた深皿(使い捨て)を設置し、ビールに集まってきたナメクジを一気に捕殺するのもおススメです。

対策5

■ 繁殖を抑制

ハダニ類は乾燥した環境を好むので、繁殖を抑制する為に霧吹きなどでこまめに水をかけて湿度の高い状態を保つ事も有効です。
鉢植えの観葉であれば、全体に水をかけて洗うのもおススメです。

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