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樹木の剪定 ~考え方~

庭木管理の要となる剪定。
大きな樹木や仕立物は職人さんにお願いするほうが安心ですが、手の届く高さの身近な樹木はご自身でも剪定可能です。
庭全体をみて、『剪定したほうが良いな』と思われる樹木があれば、剪定を行ってみましょう。

ただし、剪定という『枝を切る』作業は樹木にとっては大きな負担。
目的とそれぞれの樹木剪定に適した時期を確認の上、適切な剪定をするよう心がけましょう。


■ 剪定の目的

①樹木の姿を整える。 ・・・不自然に伸びた枝を切ることで美しい姿に整えます。

②健やかな成長を促す。 ・・・日当たりと風通しをよくして健やかな成長を促します。

③成長をコントロールする。 ・・・定期的に剪定をする事で大きさを維持します。


■ 剪定の時期

落葉樹:12~2月 (葉を落とし、休眠している時期)※カエデは12月中に剪定

常緑樹:5~6月(新芽が伸びて落ち着いた頃) 又は9~10月(暑さがひと段落した頃)

※花を楽しむ花木は、来年の花芽が出来る前に剪定をする為、花が終わった頃を目安に剪定します。

剪定検討中

STEP1:庭全体を見て、剪定する樹と
       剪定方法を決める。

庭全体を見回して、それぞれの庭木の役割を見直しながら、
どの樹木をどのくらい剪定するかを計画します。

庭に立って、全体を見てみるほか、庭が見える窓、道路から
見た姿・・・色々な視点で確認しておきましょう。

景観としての見た目だけでなく、庭木の役割も意識します。

例えば・・・

◎隣地との目隠し
◎夏の木陰を作る
◎庭の景観、もしくは家の外観、景観を良くする
                               ・・など。

「目隠しになっているから、あまり切らないほうがいい」

「この樹をバッサリと切ると外観がみっともなくなるから、
混み合った枝を切る程度にしよう・・」

1本の樹のみを見て切ると、切りすぎて全体のバランスを
崩してしまう恐れがあるので、剪定を始める前に一度全体を
見て ある程度 目安を決めておくほうが安心です。

STEP2 :バランスをみながら いらない枝を切る。

まずは、枯れた枝や 地際から生える ひこばえ など明らかに『いらない枝』から剪定します。
その後、樹の本来の姿から見て不自然な枝 や込み合った枝を落とし、樹木全体のバランスを整えていきましょう。


 剪定するべき枝

①枯れ枝・衰弱枝
光が届かないなどの理由で既に枯れている枝や衰弱している枝を落とします。

②ひこばえ
根元から不自然に出ている若い枝。見栄えが悪く、樹の養分を奪ってしまうので全て切り取ります。

剪定する枝

③不自然な伸び方の枝

【徒長枝・飛び枝】 不自然に強い勢いで伸びている枝

【重なり枝】 同じ方向に、同じような伸び方の枝が近い
位置にある状態となっている枝→どちらか1方を切る

【車枝】 一箇所からたくさん出ている枝
→枝ぶりをみながら数本は残し、不要な枝は剪定する

【逆さ枝】 幹に向かって内側に伸びる枝

【ふところ枝】 樹の内側に向かって伸びる枝

【下がり枝】 下に向かって伸びる枝

【幹吹き枝】 幹から直接発生している小枝


※切っている最中に剪定するべきかどうか迷ったら
テープで印をつけておき、後で全体を見てから切ります。
一旦その樹木から離れて、樹としての姿や他の樹木との
バランスを確認してから判断しましょう。

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